昨年6月ごろ青山通りを歩いていたら、向こうから岡野あつこさんが前かがみに歩いてくるではないですか。
「どうしたの?」「お腹が痛くてまともに歩けないのよ」と。
「あなた、ちゃんと医者に診てもらっているの?」「何か所も病院に行っているのだけど便秘だって」
という会話をして必ず医者に行くことを薦めてその場はお茶もお誘いできないほどの様子でした。
あれから1年半ほど、久しぶりに岡野さんから電話があり、あなたに会ってから大きな病院で大腸がんがみつかったのよ、
ですって。すっかり手術も終わり、元気になってきたので会いましょう、ということで”つるとんたん”で
会った時の写真です。
彼女の話は大胆不敵、さすがに度胸が据わっている人という感じがあります。
6時間の手術だったそうですが、手術の時先生が「岡野さん何か好きな音楽で麻酔が効くまでかけてあげますが、
何か好きな楽曲ありますか?」彼女はすかさず「郷ひろみの曲を聴きながら麻酔をしてほしい」て言ったらしい。
モーツアルトとかバッハ、ショパンの類を大抵の患者は言うらしいけど「郷ひろみ」と言った人はいなかった、て。
外科医が残念ながら郷ひろみのCDはないから良かったら持ってきなさい、って言ってくれたらしい。
麻酔が効いてきて6曲まで聞いていた後6時間の手術が終わって麻酔が切れた時も郷ひろみの曲が流れていたって。
粋な計らいの病院の話を面白可笑しく話していました。
癌のショックなんて吹き飛んでしまうほどあっけらかんとしていて、これからも素敵な活躍をなさるでしょう。