酒井順子さんの「おばあさんの魂」を読んで、あぁぁ~~~そうよ、そうよ。
我が身にふりかかった同じローバ、人間だれしも年を取る。
その年の取り方でずいぶん明るくなったり、嫌なバーサンになったり、生き方は千差万別。
最近樹木希林さんのおばぁさんぶりに喝采を送りたいのですが。
彼女は全身癌よ、笑いながら、まだ主役級の映画に出たり、トーク番組もめちゃくちゃ面白い。
着ているものは質の良い決して華美ではないレトロ・モダンです。
樹木希林さんって映画にしろテレビにしろ存在感があり、域が広く長い。
少し変な旦那さんとも離婚せず、一人娘はいけてる俳優と結婚し、孫もいて、
ありていに言えば一人の女として最高の老後を送っているやにみえる。
勿論その中身は他人にはわからない苦労があったでしょう。
もう一人おばぁちゃんスターが白洲正子さん?
センスの良い生き方、今の若い人の憧れになっている町田市鶴川の「武相荘」
鶴川の田舎に住んではいましたが、超モダン白洲次郎と結婚をし、家でも英語で会話をしていたと報道されたことがありました。
あ、そうですか~~日本人同士で英語で会話をするなんて、なんて気障。
だけど、彼らには似合っていたみたいです。その話を聞いたとき背中がむずむずするほど
気持ち悪かったですが、白洲夫妻には似合っているのかなぁ。
白洲次郎って人本職は何度かドラマになりましたが、彼が何者なのか今一つ判りません。
鶴川のお宅には若人が大勢押しかけていて、彼らの生活の痕跡を見るのが流行った時がありました。
ミセス誌などこぞって白洲正子さんの特集を組んでいた時から、この人の本職がわかりませんでしたが、
つまり、田舎で都会的な、でも緑、庭、花に囲まれて洋風な風を送っていた夫妻がスターになったということでしょう。
田舎で暮らして、田舎臭くならないことが大事なのかも。
よく、土曜日白楽で「田舎暮らし」の番組を観るのですが、私が「あぁいやだ、あんな生活」
と言うと妹が「おねぇちゃま、人それぞれだから、そう切って捨てるような事言いなさんな」と
注意されますが、こんな便利なところにすんでいるので、白楽すら不便を感じます。
おばぁさんこそ、シワをアジに変えて樹木希林さんみたいにポーカーフェイスで
乗り切るのが若者が逆立ちしても叶わないものではないでしょうか。