先日BSで瀬戸内寂聴さんの特集を2時間放映していました。
94歳の今でも書いている、その姿勢に感動。
勿論パソコンなんて使わない、ボールペンでもなくインクを付けながらペン書き。
それも素敵な字、「あぁぁ~今日は仕事をしなくちゃ」と自分を叱咤激励しながら書いている姿はチャーミング。
2年ほど前にがんの手術をされたとのこと。
その時麻酔をかけられ、「とても気持ちよく意識がなくなるのよ、死ぬってこんな感じなのかしら、
長く生きるってことはどんどん寂しくなるってことなのよ。
それにあの世の事は死んだ人は教えてくれないからね、この年になるとかって経験したことない寂しさがくるの」と。
仏門にはいっている彼女ですら、あの世に対する不安があるのでしょうか。
母より4歳若いですが、瀬戸内寂聴さんの話をきいていると、母もそんな気持ちなのかなぁ。
私の母は小説家でもないし、詩人でもないただの主婦でしたから、そんな文学的な表現はしたことありませんが、
「もう、充分生きたからいつでもあの世に行ってもいいのよ、いい子たちに恵まれたから私は幸せ」
と念仏のようにいいますが、これが中々思うように、麻酔がかかったようには死ねません。
それにしても瀬戸内寂聴さんの講和一度聴いてみたい、日野原先生と同じ勇気がもらえそう。