青島幸雄さんの意地悪ばーさんは実に堂にいっていました。
大前が熟考の上都知事選に出馬した時が究極の意地悪ばぁさんでした。
知事になって机をひっくり返すと公約しただけで当選してしまうほど、この意地悪が功を奏しました。
世の中は「お年寄りを大事にしましょう」という気配をただよわせていますが、
今の時代「うざい」と思われないように密かに生きるのが賢明かなぁ。
今日シャンプーとリンスを買いにドラッグストアに行ったのです。
どれにしようかなぁ、と思案していましたが、余りにも品数が多くて困りました。
お風呂屋さんに行っておばぁさん方はどんなシャンプーをお使いになっているのだろうと
観察してみました。
何と今風じゃありませんか、それもコマーシャルで綺麗な女優さんがサラサラ髪を風になびかせて
いるシャンプーが圧倒的に買われているのです。
宣伝力は凄いです、少なくなったり、禿げてきたりしているおばーさんもサラサラ髪のシャンプーを
お使いになっています。
少しでも老化を防ぎたい心が憎いじゃないですか。
森光子さんの最期の活躍も根性は凄いけど引き際も大事かも。
酒井順子さんの著書によると、
原節子やグレタ・ガルボなどは若い時だけ女優として活躍し、サッと引退したのちは、
世間から身を隠して生活した。変わりゆく自分の姿を世間に晒したくない、と言う気持ちからなのでしょう。
対して、森光子さんは、隠れません、「晒す」姿勢が、老いてなお生き続けているのをみたいし、
励みになっているのです。
「森光子も、年とったわねぇ」という事によって、普通の人はどれほど安心できることか。と書いてある。
普通の女優ではなく観客も参拝気分で「有り難い存在」になる。
森光子は92歳で亡くなられたが、神の領域にいた女優だったのでは?