マキノ雅弘を叔父に持つ津川雅彦さんが週刊ポストで書いています。
この頃の映画の凋落を嘆いています。「テレビの監督は命を賭ていない」って。まったくその通り。筋は面白おかしく繋いでいるが、見た後で、残るものがない。見えていなかったものこそ実は残るのですよ、と。
今の娯楽映画と言えばテレビ局の作る紙芝居。総じて映画を見る人の、時代に対するインテリジェンスがなくなった。
結果宣伝におどらされるアホがガンガン出てきた。これで電通が儲かる。バカになった証拠です。テレビやが日本をだめにした、これは私が感じたこと。
というのは今回GCから帰ってきて、ずっと日本のニュースを観ていなかったので、何かあったかと帰国してテレビをつけた。
まだ三が日の期間だったこともあり、いかにも12月中にやっつけで作ったお笑いのバカどもが大勢でまくって大口空けて大笑い。
えぇ?まだこんなことやってるの?とうんざりしてBSにチャンネルを変えてしまいましたが、こんなもので毎日汚染されるって、世の中の人観ているのでしょうか?結い上げた髪にきれいなおべべをきて、あほなことばかり言って大笑い。
見ている人はちっとも面白くない。
こんなものつくるのならCNNみたいに何度同じニュースでもずっとニュースを流してくれる方がよほどましだと思うのですが、これも電通の仕業なのでしょうか?こんな人までお笑いにでているの?と不思議に思います。
津川雅彦さんのおっしゃる本来の日本映画の良さ、先達の人たちの映画に対する情熱をもう一度取り戻していただきたい。
私は今映画館は1000円ですが、昨年良かったと思う映画は「少年H」だけでした。