何かに集中したくて、この本を読み始めました。三浦綾子さんという作家は私が大好きな作家の一人でした。この頃何か集中したくても気持ちが千路に乱れて、ニュースにも興味が持てない、最近見た映画も集中したくて見てそれなりに物語に入り込むことが出来ましたが、2時間で終わってしまいます。
週刊誌2誌とっていますがいますが、今一記事に集中できずでしたが、この「嵐吹く時も」はずいぶん前に買っておいたもの。読み始めて流石に三浦綾子作だと昨日読み終わりました。
三浦綾子にとって命とは”与えられたもの”であり、人生とは、与えられた使命を果たすことであると考えている作家。どの作品も命の大事さが叫ばれているように感じます。
ここで出て来る讃美歌405番「嵐吹く時も」と273番「我が魂を愛するイエスよ、浪はさかまき、嵐吹きあれて」の讃美歌は私の葬式にも歌ってもらいたい。「人間は罪深い、神に似せて作られた人間が罪を背負って生きていく嵐に吹かれながらも、愛し許しあって生きる世界を求めている」全編にキリスト教が書かれているわけじゃないのですが、読み終わると彼女の真の部分が浮き彫りになり、ずいぶん昔の小説ですが、今でも胸を打つ愛と祈りを感じました。