レトロ、レトロの映画館が今日で閉館します。
新聞で知って「こんなところに映画館があるんだぁ」と何度か通りがかりに気になっていました。
文化劇場は昔懐かしい映画を上映していましたが、(入ったことない)もう一つ並んでいる映画館は
ポルノ映画館でした。これも今日閉館。
何だか怪しげで、入る勇気がなかったのですが、今日で終わる!!これは大変、最後の映画が
マーテイン・スコティシ監督ロバート・デ・ニーロ主演の「タクシー・ドライバー」でした。
スコティシ監督はニューヨークを描くのがとても上手ですが、1978年のニューヨークは描かれているように
物騒で、汚い街でした。
不眠症のベトナム帰りの元兵士が職を求めてタクシー・ドライバーになって夜な夜なNYの街を流している
孤独な男をデニーロがまだ若かった頃の懐かし映画でした。
14歳の娼婦を救う使命感にかられて、過激な行動をするアクションものですが、文化劇場の最後を
飾るのはどうでしょうか?
「シェルブールの雨傘」くらいロマンある方が良いとおもうのですが・・・個人的には。
2本立てでしたが、ものすごく混んでいました、勿論最後の日ですから。
映画が終わったら拍手など聞こえてきてここでもレトロな感じがいいですねぇ。
映画が終わって出てきたら新聞記者さんも多くいて、インタビューなどしていました。
一つの文化が終わったのですね。100人弱の椅子で、本当にこじんまりとした劇場でした。
おしっこの匂いでもするのかなぁ?と思ってでかけたのですが、案外清潔な映画館でした。
私は大昔から映画館派で、まずDVDで映画を観ない。テレビで懐かし映画が上映されるときは
観ますが、電話が掛かってきたり、宅急便が来たりして落ち着かない。
しっかり映画を観たい人ですから、メモ帳を持って暗がりで書いたりしています。
大昔、白楽には駅の近くに白鳥座という洋画館があり、六角橋には紅座というちょんまげ映画が良く掛かっていました。
紅座には余り好きな映画が掛からなかったので、もっぱら白鳥座に行っていました。
今では紅座の後はパチンコ屋、白鳥座の跡地には静岡銀行になっていて、
映画館だったころを知っているというのは年をとった人だけですね。
ちなみに私が卒業した学校は親が付いていかない映画鑑賞は×、即呼び出し(見つかったら)になるような
硬い校風でした。
今映画大好きなのはその反動なのでしょうか?
学校から引率されて行った映画は「十戒」でした。これも良く覚えています。
今日の映画はジョリー・フォスターが14歳でデビユーした映画でした。可愛かった!
大統領選の裏話にも興味がありました。
ベトナム戦争後インフレ、不況は殊の外深刻だった。
あのころのマンハッタンはどんよりと暗かった。今は2代の市長さんのお蔭で
見違えるほどキレイで安全な街に生まれ変わっています。
さよなら、さよなら、さよなら。この淀川長治さんがご存命だったら何と解説するでしょうか。