普段私が好きな銭湯、湊湯での出来事です。
私は午後3時を目指してお風i呂屋さんに行きます。町の銭湯です。
もう10年以上行っているので3時に来る人は大抵決まっています。口うるさいバーさんもいれば、
大人しく黙々とお湯に入って淡々と15分から20分くらいで上がって帰る人。
私たちみたいにサウナに入る人とは密に交流があるので、2時間、時間いっぱい入る人。
一応お風呂+サウナで2時間、これが私の一番好きな時間の過ごし方なのです。
昨日のこと、いつも3時に一番前に来ているおばぁさんがここ数日みないわねぇ、と
これも何時も来る口うるさいばーさんに聞いたら、「あら、あの人数日前に死んだわよ」
「へぇ~~~、だって私ごく最近見たわよ」と言ったら「そう、亡くなってまだ3日ほどじゃない?」って。
私はドキッとしました。彼女は癌を患っているとは聞いていましたが、数日前に銭湯に来ていた人が
死んだ!って、まだ実感がわきません。ここ10年お風呂に毎日来ていたから、そういう人が数日前に
死んだ!勿論親族でもないし、私たちが仲良くしているサウナ仲間ではないから、世間話もしたことないし、
話したこともない人ですが、毎日会っていった人が数日で亡くなるなんて。
私はサウナが好きだから最後の最後までお風呂とサウナに入れていたら本望ですが、それにしても
ある意味いい死に方だなぁ。お風呂屋さんの話では元学校の先生だったとか、一人住まいしていたみたい。
いい死に方ってあるとしたら、このおばぁさんみたいに数日前まで外のお風呂に行ってそのまま
って理想的だとある意味羨ましい。
でも、毎日見ていた顔の人がいなくなるって凄く不思議。両親も送った経験はありますが、
それとは違った感慨がありました。