今週の週刊文春に林真理子さんがこう書いています。
「銀座は私にとって、いつまでも敷居の高いところである。あそこに行くときは、襟を正さずにはいられない。
必ずよそ行きに着替える」と。
そう思うのですが、この私は銀座まで自転車で行くし、今銀座は上海の繁華街かと見間違うほど中国の方に
占領されています。
昔を懐かしむのは余りにせんないことですが、昔は良かった。
丸紅の頃は小娘なんて入れないような高級バーに連れて行ってもらったり、そこのママが
案外美人じゃない、だけど知識の塊だったような、服装も銀座のママ風じゃなく、さりげない洋装で、
だけど大会社の社長さんや重役さんが料亭のあとさらりとブランディなど飲みに行っていました。
今の女の子みたいに着飾っていませんでしたよ。
敷居が高い分銀座のママっていう雰囲気がありました。
銀座は特別という感じは減りましたが、でも私は街として一番銀座が好き。
文壇の人も様変わりだしね、直木賞を取った作品何度読み始めても数ページでギブ・アップ。
林真理子さんが言っています、「今の若い作家は、銀座で飲まないし遊ばない。未だに銀座でにぎやかに
飲む流儀を守っている作家は、北方謙三さんと大沢在昌さんの売れっ子コンビくらいです」とのこと。
世の中の好みが変わったと諦めるしかないか。