東京に居ながらメトロポリタンオペラが楽しめる。
ニューヨーカーはメトロポリタンオペラをMETという愛称で親しまれていますが、現地での鑑賞はかなり大変。
勿論チケットの入手も言葉(イタリア語ドイツ語など)もちんぷんかんぷんだし、あの劇場に入る興奮は感じるが、
分かったふりをして微笑むもの欺瞞じみているし、着ていくドレスも考えなくてはならない。
それに比べて・・・東銀座の東劇でNYで上演した1か月後には字幕付き、主演者のインタビュー付き、興味は尽きない。
ヴエルディ作曲「ナブッコ」を観てきました。
主演はあのプラシド・ドミンゴです。旧約聖書に基づいた古代絵巻、筋は難しいのですがヴェルディの出世作。
イタリアの第二の国歌と称えられる合唱「行けわが想いよ、黄金の翼に乗って」のところは最高潮に心を打ちました。
何だか涙ぐんでしまいました。
それにしてもプラシド・ドミンゴの練れた歌声、彼は3大テノールともてはやされて、聞きなれたアリアを歌って
世界中でコンサートをして稼衣でいる人、実をいうと今回のMET彼にあまり期待していなかった。
ところが・・・さすがだなぁ、一流の存在を見せつけられました。
3時間以上の舞台練れた声、安定した演技、他を圧倒していました。一流ってこうなんだ!!
私がこの東劇のオペラに行き始めた頃は、果たして日本にオペラを上映しても先細りだなぁと感じていました。
処がこのところすごくお客が増えています。
昨日なんて(勿論日曜日ということもあり)あの大きな劇場に8割入っていました。
途中インターミッションがあるのですが、途中帰る人なんていない。
家に帰ってドミンゴの年齢を調べたら1941年で私と同じ年!!研磨を積んで頑張っている姿に頭が下がりました。
2月25日からグノーの「ロメオとジュリエット」が上映されます。4月にはヴェルディーの「椿姫」
この先が楽しみです。
夜は小原孝応援軍団の新年会を我が家でしました。