久しぶりに生小原孝さんのコンサートに行ってきました。
今日のは彼の地元高津文化協会主催で、いつも感じるのですが、このコンサートは暖かい。
聴衆も小原さんもリラックスしていて、いい感じのピアノ演奏会です。
第二部にロシアのサンクトペテルブルグ出身のヴィタリ・ユシュマノフさんのバリトンが入りましたが、
小原孝さんの伴奏は何と歌に寄り添い心地いいのでしょう!
ヴィタリさんは日本の曲に魅力を感じるとたどたどしい日本語で話していましたが、
彼の「カタリ、カタリ」の言語のバリトンはぴか一でした。ハンサムだし、スタイルはいい、声もいいので、
売り出しを応援したい。ただ、小原孝さんみたいな伴奏で歌えるのは歌が何倍もうまく聞こえるので、これからが楽しみです。
小原孝さんのコンサートに行き始めて10数年になりますが、何が違うのでしょうか。
そうです、音色が優しい、ピアノを自在に歌わせるピアニスト、もっと上手な技巧を凝らすピアニストはいらっしゃるでしょうが、
彼のコンサートに行くと癒される、明日から頑張ろうという力が与えられるのです。
最後のリストの「愛の夢」と「ラ・カンパネラ」は本当に素敵でした。勿論アンコール曲の「ボレロ」も。