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JALエンジン火災で思い出したこと

Posted on 2016年2月29日 by 大前伶子 in ブログ

新千歳空港で雪の中飛び立つために滑走路を走っていたが、雪の降りが激しくなって空港に戻ろうと試みた時

エンジン付近から煙が立ち込めたという記事、このようなことはたびたび起こっては困りますが、

何が驚いたってその客たちの振る舞いだった。

脱出するシューターが何か所か開いて、緊急脱出する際、ほどんどの人が手荷物を持って降りてきていた。

中には小型ではあるけどスーツ・ケースまで持ち出して滑り降りていた。

あのような緊急の時に天袋を開けて自分の荷物を持ち出す行為は驚きです。

空気を入れて滑り台のようになっている脱出シューターはビニールに近いものでできています。

そんなところをスーツケースの角やカギで穴を開けたら、ほかの人は脱出できません。

何をさておいても体だけ助かるようにしか出来ていないのです。

それなのに、それなのに、まったく危機意識がなっとらん脱出劇でした。

JALのクルーも悪いのです、ひとり、ひとり、出口で介添えをしていると思いますが、その際荷物は機内に置いてください、

といえないのは危機をそれほど感じていないのでは?

いつまでも機体のそばで写真を撮っているひともいたし・・・

 

新千歳空港で苦い思い出があります。

ちょうど今回のように飛び立とうと滑走路を走っていたので、羽田まで飛んでくれると思っていたら、

いつまでも滑走路で待機していました。

その間雪はどんどんすごくなってきて、そのうち「雪のためこの先飛べないので空港へ引き返す」とアナウンスがありました。

それからが大変!2日間新千歳空港で野宿しました。

いつ飛ぶか、そうかといって札幌まで行くには電車も車も動かないほどの大雪。

最初の夜はそれでも仕方ないかと諦めて椅子で仮眠、次の日も、もっと大雪、絶望的になりました。

もう亡くなった電通の女性と一緒に遊びに行った札幌、今回のJALの事故を見て思い出しました。

カウンター近辺に陣取っていた私たちはカウンターに詰め寄る客の物凄さが聞こえてきます。

ある女の子は空港の係員に向かって「もうこれ以上親に嘘つけないじゃない、なんとしても飛んでよ!!」

いかにもビジネスマン風の人は「今日俺が東京に行かなかったら手形がおちないだろう!会社つぶれちゃうよ」

おばさん風の女性は「娘のお産に間に合わないじゃない、どうしてくれるの!」

みんなそれぞれの想いで飛行機に乗るんだ、私たちみたいに「札幌で雪見酒でもしましょう」と呑気な人は少ない。

それでも2日間足止めされるとどんなに穏やかな人でも気が荒くなります。

JALやANAの空港でのサービスを比べたり、2日目に空港内のレストランでもらった段ボールを床に敷いて、

配布された毛布をかぶって寝たことは一生忘れられません。

段ボールってとても暖かいのですよ、初日は知らなくてうすら寒い思いをしたのですが、たった一枚の段ボールの

威力を思い知りました。

丸2日千歳空港で過ごして、臨時便で羽田に着いたときの想いは「手形の人大丈夫だったかしら?とか娘のお産間に合ったかしら?

とかあの女の子親にしかられたかしら?」と人生模様を楽しみました。

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