昨夜ニューヨークの不動産やさんの酒井さんから夜中に電話があった。
今NYでは夏時間だから時差が13時間、酒井さんは自分の事務所から電話があるので、たいてい掛かってくるのが
こちらの夜中。
固定電話に掛かると「ドキッ」とする。今じゃ大抵の電話は携帯に掛かるが、実家からは固定だ。
すわ、何かあったかとびくりとしながらベット脇の電話に出る。
酒井さんがだみ声で「おおまえさん!元気?」あ、酒井さんだとわかる。
彼とはもう30年ほどの付き合いになります。私がNYへ行くと必ず連絡する友達の一人です。
不動産ってその時々の世相が感じられ、酒井さんはその道の生き字引みたいな方。
「ねぇ、NYに住んでいた日本人ほとんど日本に帰えっちゃったよ」と寂しそう。
彼は絶対に帰らない一人だと思う。
ウエストチェスターに一軒家を構え、マンハッタンの不動産では知られた方だし、
アメリカ人とも対等に付き合う、富山出身の日本男児、クリスチャン。
ニューヨーク・タイムズも日本の新聞もくまなく読んでいて、日本を愁いている。
大声なので、眠っていたのを起こされて話すが、朝起きると何を話したか???になってしまう。
昨日酒井さんはNYに住んでいる私の友達の電話番号を教えて欲しいって。
私は海外の友達の番号は名刺大のアドレス帳に書き留めてある。
夜中にそれを出してきて、お伝えしたのですが、さて、次の日その手帳が見つからないのです。
引出もくまなく捜しました。ベットの下、脇、電話を置いてあるチェストも、ぜ~~~ぶ。
半日かけて探しましたが見つからない。
ほとほと疲れて諦めて、しなくていい掃除までしてしまいました。
「どうしよう・・・海外の住所録はこの小さな手帳1本にまとめていたから、もう彼らと
連絡がとれない」と焦りました。
諦めてふと元の引出を開けて何気なく見たらあるじゃないですか。手前に!
何故小さな手帳か、パスポート入れに入るので小さなものにしていました。
半日損したのですが、あっけなく見つかって、その後疲れてしまって外に出る気がしなくなってしまった。
空は高く澄み渡り、銀座まで散歩に行こうか迷っていましたが、
しっかりご飯を炊いて、鰻の冷凍と肝吸い、すぐきの漬物で豪華ランチを一人で食べて、
外出は諦めた。外は暑そうだから、この3連休は部屋の片づけに明け暮れた。
黒い手帳が海外、赤のがマル秘のレストランのアドレス帳です。
この二つのアドレス帳が無くなったら手も足も出ません。
探し物って、捜している時は手元にあるのも見つからない、ってことないですか?