東銀座の「陸羽茶寮」最後の写真です。この外に座って飲む、秀ちゃんはお茶でもビールでもなんでも外の外壁に座っている客に時に笑って、時に知らん顔して実に良い感じにサーブする名人でした。
最後を飾ってたくさんのお客が集まって、それも台風が来てるちゅうに、そんなこと物ともしない客ばかりで満員でした。
私はここで知り合った岡社長にちゃっかりと「私らしい人生のしまい方」の本のキャンペーンを作って頂きました。袖すりあうも多少の縁とばかりに・・・たくさんの思い出があるこの店が終わってしまうのは寂しいなぁ。
お隣に座っていらっしゃる男性も今日お会いしたので・・・お名前もわかりませんが、こうして袖すりあっての店でした。
浜田さんのグループに招かれて若い人たちのセミナーに参加しました。
みなさんとてもお勉強していて学ぶところが多かった。20代でもしっかりフランスで勉強してこられた方とか、イタリアでお料理の勉強、勉強、勉強の若者がいて、よく私たち年寄は「今の若者はしょうもない」と言いがちですが、とんでもない!いくら勉強してもし切れないほど貪欲な人たちが明るくいきているのだなぁ。感心。私が平均年齢を上げてしまいました。
秀ちゃんのお店今日で閉店です。ホテル・レストラン誌の村上実さんが贔屓にしていましたが、今日が最後だからと打ち合わせ後にお別れに行ってきました。「日和」を閉めた時を思い出しておりました。
ところが、この店に当時の「日和」のお客様がいらしていて、彼らも懐かしがってくださって・・・
村上実さんは今マスコミから追いかけられて、私と打ち合わせ中も何度も携帯に電話が入っていました。例のホテル偽装メニューの件です。
私はちょうど良きときにこの件が明かされたのだなぁ、と感じていました。最近何処のホテルも同じなのでは?仕入れをセーブさせられて、肝心なところは工場で作る、コックさんなんて飾りが上手かったらOKみたいな。
だから、私はホテル・西洋銀座が好きだったのです。大がかりなホテルになればなるほど料理の単価や原材料の仕入れをセーブさせられて、1円単位で責められるのは目に見えるようです。
明日村上さんは何社もテレビ出演の依頼があるって、彼はホテルに関してはその道のプロですから、ズバッと言ったらいいのではありませんか。
写真はこれから取り壊す銀座三越の隣の三原橋にある「陸羽茶寮」一坪もないほどの小さな店ですが、村上さんが大好きな店でした。
彼は人情家だから、最後の日は「ぜひ行ってあげよう」と、雨の降りしきる中、最後を飾ってあげていました。この店も三原橋から消えてしまう。ここは地下に映画館があり、見損なった映画を観に行ったことがありますが、戦後のすえた場末の映画館の感があり、映画のストーリーより何より怖い感じでした。
三原橋の店が全部取り壊しに掛かり、全面改装されると聞いています。勿論オリンピックが決まったのでそれも視野にいれて、素晴らしくなるのでしょうか、私が生きているうちに出来上がるのでしょうか。