びわって果物が早くも出回っています。
昔は初夏に出る果物だったような気がしますが、最近何でもシーズンが少し早まっているような・・・
イチゴしかり、西瓜も。
このびわですが、我が家での想い出が大いにあります。
父はびわが出始めると会社の帰りによく買ってきました。
母は「そんなに種ばかりの物、味もはっきりしない、高いのに良く買うわよね」と嫌味を言ったものです。
父は故郷の庭にこのびわが成る木があったので、懐かしくて買ってくるのだろう。
私は子供ながら「母も少しは父の故郷を思う気持ちを大事にしてあげたらいいのに」と良く思ったものです。
ビワの季節になると買って父の写真の前に供えることにしている大事な私の行事なのです。
母はもっとひどいこというのですよ。「びわってたいてい御便所の近辺に植えるのよね」なんて、
デリカシーがない。ま、カントリー出身の父とシティー・ガールだった母が良く結婚したと我が家の七不思議なのですが。
ところが、昨日このビワを買って母に食べさせたら「あら、こんなに美味しい果物だったの?」なんてとぼけていました。
勿論60%種が占めていて、余り実のある果物ではありませんが、その上品な味は他の果物を圧しています。