今日は久しぶりにこの「「ラーゲリより愛をこめて」という映画を日本橋コレドへ行って観てきました。映画は本当に久しぶりです。
この映画は第二次世界大戦が終わっていても尚ロシアでは戦争をやめていなかったのです。日本人捕虜が激寒のロシアに抑留されて、強制労働させられて、長い人で5年の間帰国できなかった。その時のお話で実話だそうです。シベリア鉄道はその時日本人が労働させられて作ったもの。今のロシアも酷いけどあの時はもう第二次世界大戦は終戦を迎えていたのに、ロシアでは日本人捕虜がそのまま働かされていたのです。1945年シベリア強制収容所が舞台でしたが、今もロシア対ウクライナの戦争が終わっていませんが、何処の国も戦勝国は酷い事をしたものです。
二宮和成さん演じる山本幡男さんは結局日本に生きて帰れなかったのですが、家族を想い、部下や仲間を大事にした英雄として帰国した仲間が彼の家族を訪ねて、彼の手紙を届けるというストーリー。
シベリアの収容所での過酷さは聞きしに勝る激寒で、寒さとロシア人の暴力と強制労働で亡くなる人が続き、生きて帰れる方がまれだったと思います。未だに返していない北方四島もあの時ロシアが強制的に取っていったのですが、それよりシベリアに行った人達は本当に可哀そうだった。
今の繁栄は第二次世界大戦やその後の朝鮮戦争、ベトナム戦争などアメリカ人は戦争に関わることが好き。その後の戦争も正面からではないにしても、アメリカは武器輸出国としてかかわってきたのですから。戦争はしてはいけないという事は頭でわかっていても、いつの世も戦いはあります。
今日の映画「ラーゲリより愛をこめて」で大泣きしてきました。人の死に敏感になっているせいか、してはいけない戦争の醜さを嫌と言うほど実感しました。家族が国に取られて、その上死んで何年も知らされない家族はどれほど気の毒か。第二次世界大戦が遠のいていますが、もう一度考えなおすいい機会でした。