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同窓会報

Posted on 2022年8月8日 by 大前伶子 in ブログ

私は横浜の捜真女学校(この言い方古い)を出ました。ミッションスクールで家から歩いて行ける距離というのが、母の考えだったみたい。私たち女姉妹と従妹たち女性は全員ミッションスクールに行きました。これは母の母(おばぁちゃま)が当時珍しかったクリスチャンで、女の子は全員キリスト教の学校に行くように仕向けていた、らしい。横浜、東京、長崎、を含めてミッションスクールが選ばれていました。その中で私は捜真女学校というところで中学、高校を過ごしました。

今日「同窓会報」が届き、改めて我が母校の発見というか・・・私が中学の時宣教師でコーリング先生に英語を習いました。ミシガン州出身の先生だったみたい、私はこの先生に制服の改造を叱られたのを強烈に覚えています。凄く日本語が上手な先生でしたが、校則迄注意されたのは忘れられません。

私たちが女学生の頃はもうご自分のお仕事が忙しくなって学校はやめていらっしゃいましたが、日本画家小倉遊亀先生もこの学校で教えていらしたみたい。その当時先生の絵が同窓会間に掛かっていました。日本を代表する女流画家が女学生に教えていらしたのです。

私は一番印象に残っているのは舞踊家大野一雄先生です。個人で土曜日に習いに行っていた師と仰ぐ唯一無二の先生で、卒業してもレッスンに伺っていました。大野先生がNYのやはりモダンバレエの一人者マーサ・グラハムさんが亡くなられた時、私がちょうどNYに住んでいて、先生に我が家に泊まっていただき、追悼の踊りを披露された時お世話させていただきました。その時まだご健在だったジャックリーヌ・ケネディさんが前に座っておられて、余りの美しさに感動したのを覚えております。

もう一人、芸大の声楽科の教授をされていた鈴木寛一先生も印象に残っている。先生が芸大を卒業されて捜真に赴任された時、私たちは高3で生意気盛り、テノールの歌声素敵と追っかけしたものです。

神奈川大学の上にある小さな学校でしたが、今思うといい先生が綺羅星のようにいらしたのだなぁ。卒業して60年以上経っていますが、いい学校だったと振り返っております。

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