この頃毎日夜ご飯を娘のために作っています。
長い人生でこんなに長く娘と過ごすことがなかったので、まるで親父が帰ってくるみたいに
気を使って美味しい物食べさせたいと思うのだなぁ。
ところで、今日は珍しく「かた焼きそば」を作ろうと豚肉、白菜、なると、ネギ、もやし、など準備しました。
もやしの思い出!母の思い出の野菜。
何故か?そうです、もやしの髭を両端手で折る仕事を母にさせていました。
だから、今でも、もやしを見ると母を思い出してしまいます。
あるときはもやしの両端を取りながら、涙が出てしまう。
この仕事を母にさせていた時彼女は決まって「私は3人の子供を育てて曲がりなりにも母親をしていたのに、
今じゃもやしのヘタを取るくらいしかできないのね」と嘆いていました。
確かに家の事すっかりできなくなった94~5歳のころ、よく手先を動かすのがいいと聞いていたので、
もやしを使わない時でもこの仕事を母に任せていました。
母はよ~~く手作りのコロッケや餃子やシュウマイなどこまめに作っていた。
そりゃあ95歳になったときは私たちに任せていましたが、亡くなる1年くらい前まで
糠みそもつけていたし、白菜漬けは毎年よく漬けていました。
何もしないお嬢さんばーさんだなんてよく私たちはからかっていましたが、今よ~~~く考えたら
本当にいいかぁさんだったのだなぁ。今日はもやしのヘタを取っていて大いにかぁさんの
作っていたものが次から次へと思い出していました。
愛情は胃からといいますから。人の心は胃を通す、という言葉が私の信条です。