1964年黛敏郎から始まった日曜の朝9時テレビ朝日の「題名のない音楽会」が最近妙につまらなくなってきた。
私だけが感じているのでしょうか?
佐渡裕さんは好きな指揮者だったので、とても期待していたのです。
ところが最近”おふざけ”が多くて観ていてもつまらない、普通のお笑いとなんら変わりがない。
青島広志さんも変装して笑いをとっていますが、この頃真面目にやってるの??
1964年~~1997年まで続いた黛敏郎さんは多少右翼がかっていましたが、上品で素敵な番組でした。
あの番組から世界に羽ばたいた音楽家は多数います。
あの番組に出られたら一つの勲章になっていたのです。
その後永六輔さん、武田鉄矢さん、羽田健太郎さん、そして今の佐渡裕さんになりました。
羽田健太郎さんも一つのスタイルを作っていて見応えがありました。
毎週教会へ行く支度をしている時ちょうどこの番組を放映していて、とても楽しみにしていたのですが、
最近の佐渡裕さんになってどうもつまらなくなりました。
これは佐渡裕さんのせいではなく、番組を作る側の問題です。真面目に新人発掘なんてしてられるか、ってな具合。
もうここは笑わせちゃえ、と他の番組と同じトーンでお笑いの領域に入ってしまいました。
そういえば黛敏郎さんが司会をしている時「大前研一」もクラリネットで出演したのです。
古いファンの方しかご存じないと思いますが、ジニーと一緒に渋谷公会堂(今のCCレモンホール)でした。
まだ、大前の本が数冊の頃で、我が家の関係しか大前を知らなかった時代です。
私たち家族総出で応援に行きました。自分が出ているわけじゃないのに胸がドキドキしてしまったことを思い出します。
黛敏郎さんは政治の話、憲法の話が大好きな方でしたが、番組はとても魅力的なものでした。
こうした上質な番組だったので、何とか軌道修正していただきたいものです。