昨日最終回の映画アレクセイ・ナワリヌイ氏がアメリカのCNNでドキュメンタリーを密かに作っていた映画を一人で観にいってきました。衝撃を受けました!と同時にナワリヌイ氏のおちゃめな人間性も十分に描かれていて、早くプーチン政権の終わりが来て、明るいロシアになって欲しい。この映画はアメリカではCNNが放映済だそうで、親友スー・節子さんが「もう観たよ、凄くいい番組だった」と言っていたので何としても観たいと思っていました。ところがメジャーな映画ではないし、ましてやテレビのドキュメント番組用に作ったものだから、どちらかというと生々しい表現があったり、こんなこと言って益々ナワリヌイ氏の刑期が伸びるのではないかと案じられるのですが、それでも彼の妻ユリアさんのチャーミングさとご主人を信じ切ってサポートしている姿に感動。
2020年8月アレクセイ・ナワリヌイ夫妻がシベリアからモスクワに向かう飛行機の中で、飲み物に入れられた毒物「ノビチョク」で緊急着陸をするシーンは思わず拳を握ってしまった。モスクワの空港には彼の支援者たちが大勢詰めかけていましたが、それを排除する政府側の警官も物凄く殺気立っていた。彼は死ぬ一歩手前まで重体だったが、当時ドイツの首相メルケルさんの計らいでドイツ迄移送されて、一命を取り留める。ベルリンの病院で毒の正体は「ノビチョク」が飲み物に混入されていたと断定される。
ウラジミール・プーチンが一番恐れているのが今回の主役アレクセイ・ナワリヌイ氏だが、この映画にプーチンはほとんど出てこない。ナワリヌイ氏はとても英語がうまい。プーチンが最も恐れる男と言われているナワリヌイは、プーチンの手下がどうやってナワリヌイを殺そうとしたか、アメリカのCNNも凄いドキュメンタリーを作ったものです。彼を殺そうとしていた数人を調べ上げて、次々に電話をしていくところなんて手に汗握るという表現がぴったり。電話に出てどうやって彼を殺そうとしたかを仲間と間違えてしゃべってしまうトンマなプーチンの下っ端は、自分で墓穴掘ったのが唯一笑えるシーンでした。プーチン大統領という一人の男の恐ろしさは歴史に残る、血が通っていない男にみえます。多少不満はありますが、日本に生まれて幸せ。昨日は「容易に言葉が見つからないほどの衝撃を受けました。
こういう映画は多くの人に観て頂きたいと思いましたが重要な時間は放映していないのです。朝早くとか最後の上映時間しか・・・従って東京では新宿と池袋だけだったので、新宿ピカデリーの最終回だったので、老婆一人で行く時間ではなかったのですが、思い切って観て良かった。それにしても一人の男プーチンの影響力、現代の事とは思えないのですが。実際に「今」起こっていることです。