佐藤優さんが毎週週刊新潮の最後のページに書いている「週刊鳥頭ニュース」というコメントがあります。
今週まさしく私が思うことと同じ記事でしたので、ここに丸ごと書きます。
お上が奇妙なことを考えているようだ。
「警察庁は、パチンコの標準的な遊戯時間(4時間)に客が得られる儲けの上限について、現行の10数万円から
5万円を下回るよう出玉規制を強化する方針を固めた。
スロットなどについても同水準に規制を強化する。もうけの上限を引き下げることで、負けた分を一度に
取り戻そうとのめり込むリスクを減らすのがねらい。11日に風営法施行規制などの一部改正案を公表し、一般から
意見を募る、とのことだ。
別に出玉規制したからといって、パチンコのギャンブル性が低下するわけではない。
どうもお上は「健全なギャンブル」ということを考えているのであろうが、ギャンブルは本質において
不健全なのである。
それを行政介入で健全化できるという発想自体が間違っている。
ところで自民党はカジノを解禁しようとしている。
その時も掛け金の天井を低いところに抑え、ルーレットやブラックジャックで儲けの上限が5万円を
下回るようにするのだろうか。
そんなことしたら、外国から金持ちのギャンブル好きが来なくなる。
カジノ国際基準で億単位儲けが出るが、パチンコはで玉規制で5万円以下に抑えるのであろうか。
そんなことをすれば、ギャンブラーがパチンコからカジノに移動するだけだ。
ギャンブルを推進するのか、抑制するのか、政府が基本方針を定める時期に至っている。
ちなみに筆者はギャンブルは嫌いだ。
以上が佐藤優さんの意見、私もまさしく同感。
今回Las Vegasに行ってみて、ギャンブルは衰退している感がありありだった。
マカオのギャンブル場も行ったことありますが、ラスベガスと違って、
目が落ちくぼんだ腰にポシェットをした男たちに、すえた匂いがしていたのです。
日本もカジノ法案が通ったと歓喜している感がありますが、問題も多くあるのは肌で感じております。