久しぶりに白楽へ行ってきました。
散々通った道ですが、あの時は母が生きているという張り合いがありましたが、
死んでしまってなんだか白楽の家に行くのってつらくって。
それでも妹から「すっかりお見限りね」と皮肉を言われたので、本当にそうだ!と気が付いた有様。
ひとしきり話してもう急いで帰らなくてもいいから”映画に行こう”ということに。
妹は限りなく明るい、笑える、しつらえが素敵という映画しか行かないというスタンス、こういう人にはぴったりの
メリル・ストリーブとヒュー・グラントの「マダム・フローレンス、夢見るふたり」という大笑いの映画を観てきました。
昔からの女優で今でも主演ができる唯一のメリル・ストリーブの上手なこと、音痴のままカーネギーホールを沸かすのです。
その伴奏をするジュリアードの学生ピアニストも笑えます。
ヒュー・グラントのたれ目も彼のダンスもドンファンぶりが楽しいのです。
ただ、封切り後2日で土曜日の映画館が1割も入っていないのには驚きました。
横浜のはずれ相鉄ビルの上の映画館はなんとなく場末感がありました。
この映画は実話だそうですが、1944年第二次世界大戦中にお金持ちの未亡人が
カーネギーホールを借り切ってコンサートをする、しかも彼女は生まれながらの音痴、
突飛なことを考えた女性がいたものです。
ただ、あの時代のNYのアパートの豪華さとコンサートの時の正装には感動しました。
今ではメトロポリタン・オペラでもあそこまで豪華なドレス・アップはないですから。
METでも下手したらジーンズの人も見るくらい、コンサートの時の豪華さは今は昔の感有りです。