昨年暮れから入院していた母が病院を経てリハビリ病院で3か月の満期を迎え
来週自分の家に帰ります。
97.5歳の母が9時間の手術に耐え、リハビリに耐えて人として自分の家に帰りたい一心で
辛いリハビリを毎日頑張りました。
ただ、これからの生活は不安がいっぱいですが、妹と二人で一日でも大好きだった”家”で過ごさせてあげたい。
美味しくなかった病院のご飯から我が家のご飯になって果たしてどのくらい食べてくれるかわかりませんが、
妹は料理苦手だから私ががんばるしかない。
さて、昨日病院で母を車いすに乗せてお手洗いに連れて行ったとき、母が真顔で言いました。
「私は娘が二人いるからこうしていやなことも手伝ってくれるけど、
あなた達、年取ったらどうするの?」って聞くのですよ。
「そんなこと心配しなくていいわよ」と私。
「そうもいかないわよ、死ぬのって大変だから」と母。
「私は長患いしないで死ぬわよ」私。
「死ぬのって案外難しいのね、もっと簡単に死ねるかと思ったけど」母。
こんな禅問答のような会話をしながら、私たち残る子供たちの行く末を心配する母。
母は4人姉妹弟が全部いなくなってもう4~5年が過ぎました。
妙に頭がさえているところとあれれ?と思うところが混在していますが、
毎日新聞を読んでいるので
「舛添さん、たたかれているわねえ~~、長になると大変ね」など
時事にも興味があるのですよ。
そうかと思うと「今日お昼何が出たの?」と聞くと「言うほどのご馳走じゃないから忘れた」ですって。
そのあと必ず「病院で美味しいものは期待していないから、ほどんど食べないの」
と妙にまともなコメント。
来週からどれだけの物語が出来るか期待と不安がいっぱい。