私がいつも行く実家の近く、かなり古い一軒家がありました。
六角橋に買い物に行くたびに通る道にほどんど人の出入りを見たことない民家でした。
坪数50坪ほどでしょうか。
ある日取り壊しが始まりました。ただ、その後母の入院もあり六角橋に通うことが
なくなり、約2か月ほど過ぎて、母が実家に戻っていつもの生活になり、
土曜日の炊事当番が再開しました。
何と古い民家が取り壊されて(一軒家)その土地に3軒の新しい3階建てが出来ていました。
それもあっという間にまるでお菓子の家のような・・・・つまり窓枠などベルサイユー風。
へぇ~~~たった2か月で壊して作る家って凄い。(これは皮肉も含めて)
勿論地の利は良いかと思います。東横線白楽駅から徒歩5分と売り出すのでしょう。
そのお菓子のような家(3階建て)にもう両側2軒は入居済で、洗濯物がひらめいていました。
真ん中の家が売れ残って、セールスマンが小さな椅子に座って客待ちをしていました。
私がマーケットへ行くときそのセールスマンが「こんにちわ!」と元気に挨拶してくれました。
行は急いでいたので、返事だけして、帰りにまたその子の前を通過しようとしたら、
こんな年寄に「観るだけでいいですから、のぞいてくださいよ」と。
私は「家は要らないから買わないわよ、でも見せてもらおうかな」と。
男の子は大喜びで「上がってください、荷物は預かりますから」
私は靴をはいたまま1階をのぞきました。駐車場の横に玄関があり、その前に2階に上がる階段が
あり、「あ、だめだ、私の年になると階段はだめなのよね」と覗くのもギブアップ。
若い時ならいざ知らず、あの急階段絶対に無理。
勿論買う予定何てさらさらないので、「どうして両側が売れたのに真ん中は売れないのでしょうね」
と聞いたら、「日当たりが悪いのですよ」と正直。しかも4部屋もあるのですって。
1軒だったところに3軒建って、全部1階が駐車場、今の若者は車離れがと言われていますが、
こんな狭いスペースに3軒も建って、夜中に車で帰ってきて、エンジン音なんかでもめないのでしょうか。
私は今のマンションがまったくバリア・フリーが売りの建物なので、
あんな細い急な階段、海外旅行のスーツケースなんてどうやって持ち上げるのだろう。
とても私には不向きな物件でしたが、セールスの男の子の挨拶と気さくさで、
何とか売れて欲しいなぁ。
「また、よろしくお願いします!」と元気な挨拶をされると応援したくなりました。
新しい家の心配より、老人ホームの心配をしている今日この頃ですから。