誰を誘うことなく”一人”で行きました。このところあの当時から活躍し続けている日本の歌手の中ではピカ一、1947年生まれの布施明の声の素晴らしさ、崇高に感じました。
あの声を保つには普段の生活も自粛しながらの姿が感じられ歌と共に彼の歌手としての矜持に拍手。
私も一人で行きましたが、お隣の方は新潟から一人で見えた女性で、ずっと涙ぐんでいました。
私が初めて布施明のコンサートに行ったときも涙が止まらなかったのですが、彼女も同じ気持ちだったのでしょう。
いくら布施明だとしても武道館は荷が重いだろう、客は入るだろうか、と要らぬ心配をしましたが、何と満員、九段下から武道館まで思わず大阪万博の大混雑を思い出しましたが、ここは大人数の誘導になれているらしく、とてもスムーズに入場できました。
歌唱力は今の日本人でしかも74歳まであの高音もリズム感も狂わずむしろ昔より味を出して歌える歌手は布施明をおいていないだろうな。布施明も私もあと何年と先を心配する年齢に達しましたが、彼の日々の鍛錬が歌の中に感じられて励みになりました。
武道館を満員に出来る、勿論今の若い歌手は何処でコンサートをしてもペンライトを振り回し自分も踊って楽しむコンサートですが、布施明の特に今回のコンサートは違っていました。
今まで布施明のコンサートは前の方にファンクラブの人たちはペンライトを振り回していましたが、昨日の1階を見ていたら、最初の1曲はちらほらペンライトを振っていましたが、圧倒されたのか、2曲目からペンライトが見られませんでした。厳粛に集中して「布施明」を聴きたいと会場全体が一つになったように感じられました。
武道館をいっぱいにさせられるか心配したのは余計なお世話でした。超満員でした。