
この絵の背景は百合子が最後に写真を撮ったところです。私が「疲れたからタクシーで帰ろうよ」と言ったら、「ダメ、ニューヨーカーは地下鉄かバスよ」と言った妙に覚えている場所です。
この絵を三浦さんに見せて頂いたとき、即欲しいとまだ現物も見ないうちに決めてしまいました。三浦さんはこれから展覧会に出すから終わったら日本に送るという約束でいい?と聞かれて勿論展覧会で大勢の人に観て頂いてからの方が値打ちも出るというものです。
待ちに待った絵が今日届きました。早速未だ暫定的ですが飾ってみました。この場所は何処へ行くにも通る場所で、地下鉄もバスも列車もOKで、この駅舎の中には有名な待ち合わせ場所大時計があります。何度も映画に出てきました。グランド・セントラル駅の入り口です。
三浦さん曰く、この絵を描いている時は未だコロナ禍で人通りが少なかったそうです。今回NYに行った時は大勢の人が行きかっていて、とても写生など出来ないでしょう。この寂しさが何とも言えません。