3か月のリハビリ病院から退院した母との晩御飯はすき焼き。
私たちも母がいないといい加減な食事をしていたので、久しぶりの家食なので嬉しかった。
肉も白楽では上等な福徳さんのすき焼き肉。私たちはあまり刺しが入ったのは重く感じられるので、
あっさり、脂身も少々というところを・・・
玉ねぎは淡路島の新玉ねぎ、車麩、筍、春菊、思いっきり美味しく感じました。
こうして母と家で晩御飯が食べられるようになるなんて、考えられないような状態だったので
何度も涙ぐんでしまいました。
今日祝日なのに往診の先生がいらしてくださり、「こうしてこのお宅でおかぁさんとお会いできるなんて
医者の私も驚いているのです」と言われてしまいましたが、
掛かり付けの先生ですら存命で診察するなんて・・・・暗にもう死んでしまっても不思議じゃないとのこと。
リハビリ病院から退院時に今までの成績表が渡されました。
それを見て、母の性格から頑固さまで点数が付けられていましたが、「そうよ、そうよ」と子供の私たち
納得してしまう。
リハビリ病院では絶対に素人がお風呂にいれるのはNGと言われていましたが、
どっこい!私は母をお風呂に入れるのプロ並み、早速禁を破ってお風呂に入れました。
それでどうこうなっても”いい”というくらい私のお風呂入れは上手です。自信があります。
案の定母が喜んで、すっかり病院のにおいが消えたわ、と興奮しておりました。
もし、お風呂に入れたことで母が死んでしまっても私は納得、もっと言えば桶にもどっぷり使わせてあげたかったけど
それは大腿骨骨折して金属が入っているのでもう少し先かなぁ。
ま、あの太平洋戦争を越えてきた人は違います。根性が座っています。
私と研一を連れて山口県の富田というところへ疎開して、父は満州の戦地へ赴き、
父が戦地から帰ってくるまで、どれだけ大変だったか、今生きる根性は半端ではありません。
従ってよみがえった母を中心に私たちの生活が始まります。