ナショナルフラッグのJALを舞台に御巣鷹山の大事故を取り上げた山崎豊子さんの大作。
本も読み、映画も封切りでみましたが、今日偶然にBS朝日で放映しているのを再び観ました。
民放は広告が多いのが玉にきずですが、それでもこんな大作を家にいて観られるって有り難い。
先日、田原総一郎さんの講演で彼が語っていましたが、今にいたるまでJALとANNとサービスの違いは
何時までもなおらない、って。
たった背広の上着を預かってくれとお願いしたのに「当社ではお客様のうえのトランクに仕舞ってください」と。
ANNは気持ちよくハンガーを持ってきてくれて、預かってくれるのに・・・
とJALとANNの違いを語っていました。
ナショナルフラッグとしてお高く留まっているやに思うのですが、
私はよく上海に行くのに、行はANN、帰りはJALに乗ることがあるのですが、
サービスの違いは顕著です。
JALのフライトアテンダントは微笑みを練習するのにお箸を歯で噛んで口角を上げる練習をするらしい。
そういえば、心から微笑んでいるのではなく、練習に練習を重ねているのが不自然にかんじるのです。
今日の沈まぬ太陽を観ても、JALは政府丸抱えの状態が良くわかります。
山崎豊子さんの検視眼の鋭さは、さすがです。
あの物語にも出てきますが、当時JALはNYのセントラル・パーク・サウスにJALのホテルがありました。
ああやって不正をして買ったホテルだったのですね。
エセックスホテルはNYでもお値段が高いホテルでした。私もNYに来る上等のお客様が何度かお泊りになり、
お迎えに行ったのですが、凄くゴージャスなホテルでした。
昭和の最後ごろ、平成元年頃の話です。というのも昭和天皇の崩御のニュースを
エセックス・ホテルの朝食を頂いている時の新聞で知りました。
あのホテルがJALの根幹を揺るがす原因の一つでもあり、
勿論御巣鷹山の墜落が大きな事件ではありましたが、あのころのJALの経営は政府と運輸省と
JAL幹部のずぶずぶのトライアングルでしたのね。
頑張っていた社員は可哀そう。
この映画に出演の俳優陣も何人か亡くなった方がいて、みなさん、それぞれに良い俳優だったのだなぁ。