1年ほど前にNYのスー・ストロボル・節子さんから「日本ではたぶん放送されないと思うけどNYで放送された(CNN)ナワリヌイ氏のドイツからロシアに帰国するドキュメンタリーをぜひみてほしい」と何度か言われていました。週刊誌か何かでその映像を放映している映画館を見つけました。
タイムスケジュールと映画館を調べていたら何と新宿の単館映画館で掛かっている。しかも夜8時1回きり、一人で映画に行くのは慣れていますが、新宿の場末に行くって勇気がいりましたが、それよりナワリヌイという人を知りたくて、夕方から新宿の雑踏へ出かけました。
ナワリヌイさんがロシアの指導者だったらどんなにか良いか、プーチンは絶対に彼に帰ってきてもらったら困る。ロシアの指導者として新しい国になるだろう、と本当にうっとりしたドキュメンタリーでした。それが今回亡くなったって!誰が考えても誰の仕業かわかることをする指導者プーチンという人、自分の目の前にいる優秀な指導者は要らないのだな。本当に惜しいし悔しいい。
あの映画を観てからロシアに対しても、観方が変わりました。まして、大昔の作曲家チャイコフスキーの楽曲も禁止されているとの情報。そういえば毎年「くるみ割り人形」を暮れに観に行くのに、昨年の12月は無かったような。ロシアの作曲家の物は演奏しなかったと聞いたことがありますが、何と了見の狭さでしょう。悲しくなります。
苦労して新宿の場末で1人で観たナワリヌイの絶対的なファンになっていたので、今回の訃報は本当に悲しい。プーチンは優秀な人が嫌いというより、自分の地位を揺るがす人は消す、現代版ローマ帝国のような国、その国に生まれなかったのは幸せなのね。日本の政治も世紀末ですけど。